3月 23 2017

【岩倉幡枝】屋根の雪害の復旧工事からのぉ…銅板からガルバリウム鋼板へ取替え

今年の雪は、京都でも結構ドカッと降ったので、屋根や雨樋の破損があちこちで発生しています。

 

雪害による隅棟の破損の様子

積雪の荷重によって、隅棟が破損しました。

左京区岩倉幡枝のこちらのお宅も、こんな感じで瓦の隅棟が破損。修繕の依頼がありました。

今回積もった雪は、けっこう重みのある雪だったようで、それが滑り落ちて隅棟の後ろの部分に荷重をかけ、耐えられなくなってズレてしまったんですね。こうなるといったん撤去して、積み直す必要があります。

ところで、この写真に写っている部分、写真手前側が屋根の高い方、向かい側が軒先なんですが、軒先側が銅板で、その上に瓦がのっている形になります。こういうのを、腰葺きといいます。

瓦屋根と銅板屋根を比べた場合、瓦の方は断熱性や雨音に対する静粛性が優れていますが、重量があるので下地に負荷をかけます。銅板の方は、金属なので熱を伝えやすく断熱性能は不利ですし雨音もうるさくなりますが、瓦に比べると格段に軽いので下地への負荷は軽くすみます。両方の利点を取り入れたのが腰葺きという方法なんですね。すなわち、両方の境界部分が軒桁のある位置で、瓦側は室内側になりますし、銅板側は外壁の外側の軒先になります。こうすることで、室内の上は瓦屋根で快適な空間を作り出し、軒桁から跳ね出している軒先には荷重をかけないのでの先端が垂れるのを防ぐことができます。

 

腰葺きの銅板の劣化の様子

瓦との取り合い部分で、銅板に穴が開いています。

ただし、この腰葺き屋根、昔はたいてい銅板が使われていることが多いのですが、経年劣化によって瓦との取り合い部分に穴が開くことがよくあります。こちらのお宅も、雪害ということで下見にお伺いしたのですが、やっぱり銅板も寿命が来てしまっておりました。

 

下地が腐ってなくなっている様子

穴の開いた銅板の下には、本来あるはずの下地の板がすでに腐りきって溶けてなくなっておりました。

しかも、そこそこ長い間放置されていたようで、少しずつ入った雨水によって板や垂木が腐り、ついには下地が溶けてなくなった状態でした。このまま放っておいては、やがて軒先ごと落下してしまっていたことでしょう。

そういった意味では、雪害のおかげでこれに気がついて、不幸中の幸いとも言えます。

 

月星のカラーガルバリウム鋼板を使用したMSタフワイド220による腰葺き

時を経て緑青を噴いた銅板を再現したロクショウ色を使用。

下地の木工事が結構手間がかかりましたが、なんとかこのように美しく緑青の噴いた銅板風の腰葺きができあがりました。屋根材は、月星の横葺き屋根材、「MSタフワイド220アヤメ折り付き」。素材はカラーガルバリウム鋼板です。

もちろん、元々の雪害による破損した隅棟もきれいに積み直しました。しかも今度は棟芯材も入った防災仕様で、積雪にもしっかりと耐えてくれるはずです。

 

さて、雪が降ったのは1月でしたけれど、実は今日も一件、雪害補修の相談がありました。家の玄関の反対側で、ご自分では気がついておらず、たまたま裏のお宅の方が発見してくれて判明したとか。

おそらく、壊れているのに気がついていないお宅、多いと思います。少しでも不安でしたら、お気軽に当店までお問い合わせをどうぞ。長く置いておくほどに簡単にはすまなくなりますから、少しでも早いほうがいいですよ。

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