本日は、大津市今堅田にて、雨樋の補修工事です。穏やかな天気ですね〜。気持ちのいい感じです。
さて、この雨樋、なんで壊れたかと言うと、太陽光パネルからの落雪が、軒先の雨樋を直撃したんですね。
実は今年は、このパターンでの雨樋修理の依頼がうちだけでも3件もありました。パネルのメーカーさんは3件とも違うのですが、共通しているのは、どのパネルにも太陽光パネル用の雪止め金具が取り付けられていないということです。そして、3件とも、設置した業者さんは大阪から来ていたということ。つまり、大阪のまず雪が降らないところでやっている業者さんは、雪なんて、思いが至らないんでしょうね。やっぱり大阪と同じようにやってしまうということなんだろうなと思います。ある意味、仕方がないかとも思います。やはり、その土地ならではの風土がわかってないと、どうしてもこんなことが起きてきます。
ちなみに当店が京都(の概ね京都駅以北)や滋賀で取付ける太陽光パネルには、必ず雪止めを設置します。その甲斐あってか、当店が取付けた太陽光パネルから落雪で雨樋が壊れたというお客さんは一件もありませんでした。
さて、修理の方ですが、これがまたちょっと問題があるのですね。というのはたいていの場合、太陽光パネルは触れないのです。大方のメーカーさんや業者さんは、別の誰かが何かをした時点で、保証を打ち切りとしている場合が多いのです。ですから、根本的に雪をどうするのかというところまでは如何ともし難いのですよ。それは、パネルを取り付けたところとご相談いただくということになります。
ということで、当店としては、まずは雨がだだ漏れの雨樋をなんとかするという作業を行います。
最初に、破壊された雨樋を取り外します。このお宅の場合、受け金具は打ち込みと言って、正面側から釘のように打ち込んで取り付けてあるものでしたので、それを引き抜いたのち、できた穴にコーキングを充填します。
次に、新しい樋を取り付けるための取り付け具を設置します。新しいものは高強度のポリカーボネート製で、正面打ちといって前からビスで取り付けるタイプの樋吊具です。これ、ちょっと変わっているのは、上に向けて腕のようなものを突き出しているのですが、これは次に大雪になった時に落雪を受け流すための、マルチカバーというフタのような部材を取り付ける受けなんですね。
これをつけることで、落雪を受け流してくれるので、次の落雪の時には、もう雨樋は守られます。
もちろん、問題の根本的な解決ではないですが、次の被害による再度の出費は避けられるわけです。