お悔やみ…下水道工事で水難事故

昨日、東京の下水道工事の現場で事故があったと、各種メディアで報道されました。突然の豪雨で下水が急激に増えたようで、退避が間に合わなかった作業員5人が流されたそうです。「鉄砲水が来た」との証言もあるそうで、かなり急激な増水だったようです。

都市部では、洪水を防ぐために、降った雨は速やかに排水されるように考えられており、地球温暖化の影響からなのか、最近頻発する突然の豪雨〜ゲリラ雨が降ると、下水管や都市部の河川など、排水される側は急激に増水するそうです。

数日前、神戸市の都賀川で、普段水深1センチだったのが、上流の六甲山麓の市街地に降った10分間に24ミリという豪雨の影響で、わずか10分で130センチ以上にも増水して、川遊びをしていた子どもたちが流された事故がありましたが、この件も同じ都市部の排水路での急増水による事故なんですね。

テレビで元請けさんの会見が写っていましたが、大雨注意報が発令されたら工事中断と決めていたそうですが、事故が起こったのは発令後5分。さあ退避しようというところで急増水したそうです。

現場の実態としては、工具だってひろげたままですし、中途半端なところで手を止めると再開した時に大変なので、どうしても切りのつくことろまではしたくなります。それをなんとかしようとすると、5分くらいすぐに経ってしまいますよね。ちなみに東京都の基準では、警報が発令されたら即座に工事中止だそうです。ただし、今回は警報発令は、事故の50分後だったそうです。

当店の場合は「屋根屋」ですから、当然仕事は屋根の上です。水に流されることはないかも知れませんが、雷の直撃を受けることなら考えられます。だから雷が鳴りだすと、なんとか切りをつけて退避しようとするのですが、切りがつく時にはすぐそばでゴロゴロ鳴り出して、激しい雨が降り出してしまうということがあります。危険なのはわかっていますが、どうしてもそのままほったらかして退避するわけにはいかないですよ。葺き替え工事の場合なら、少なくとも雨が漏らないようにシートをかぶせる必要はあるのです。

そういう意味で、今回の事故はちょっと他人事ではないなあと思いました。

今回の事故でお亡くなりになった方には、本当に心からお悔やみを申しあげます。

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