もう半月前になってしまいましたが、(^^;;;、今月13日は、朝から大阪に出かけました。
朝の通勤時間帯に京阪電車に乗るのは、恐ろしく久しぶりでしたが、特に枚方から先はすごい込み方でした。毎朝あの電車で通勤されているサラリーマンの方々は、すごいなぁ…と(^^;;;思いますよ。始発駅から座って行く事が出来たのですが、それでも、へろへろになりましたよ。
で、淀屋橋から地下鉄を二本乗り継いで、阿波座まで出ました。会場は、山善さんという建材商社さんのビルでした。
今回は、京セラさんの太陽光発電システムの施工研修の基礎コースでした。私が最初に太陽光の工事にたずさわったのは、もう15年以上前で、当時務めていた瓦屋さんでの工事だったのです。当時は非常に物珍しいものでしたが、ここ数年は、京都でもあちこちで見受けるようになってきました。
今後当店でも、太陽光に力を入れて行きたいと思っており、昨年からなんどか問屋さんを通して応募して来たのですが、応募が殺到しているという事で、なかなかお鉢が回って来なかったんですが、今回なんとか、基礎コースの受講にこぎ着けました。
ちなみにこのあとの施工研修は、二泊三日の缶詰状態で、実技もみっちり行うそうです。ただ、これも非常に参加者が殺到しているという事で、はたして、いつ行かせてもらえるのやらという感じなんですが(^_^;;;
ところで、講習に殺到しているというのは、さまざまな業界の方が、この太陽光に殺到しているという事なんですね。当店のような、屋根業界以外からも、まったく畑違いの業界からも、どんどんと入って来ているそうです。
ところが、結果、どうなったかというと、けっこう雨漏りを引き起こす事が多いらしいんですよね。だからこそ、京セラさんだけでなく、各メーカーさんの研修も、厳しいものになっているのでしょう。
研修の中でも、講師の方が言っておられましたが、太陽光発電のシステムというのは、一旦取り付けると、それ以降30年40年と続けて使って行くわけです。その間、出したりしまったりするわけではないので、その下の屋根はそのままメンテナンスも出来ないで数十年過ごすことになるのです。
それを考えると、新築は別として、既存住宅に取り付ける場合、建物の構造がしっかりしている事だけではなくて、屋根もしっかりしている事を確認して、悪い場合はまず屋根を直してしまうという作業が必要になるということです。
で、この屋根が悪いかどうかですが、誰が目にもボロボロなら判断を誤ることはないのですが、問題はプロが見ないと見逃してしまう程度の悪さですよね。このままおいておくと、そのうち雨漏りするなと経験上分かる場所があるのですが、おそらく他の業界から参入した方は、そういったところを見逃してしまうのではないかと思うのです。
で、実は昨年当店に依頼のあった雨漏りの修理が、まさにこのパターンだったのですね。
雨漏りを起こしていた場所はここです。
他社施工の太陽光発電パネルの設置工事後、雨漏りが起こるようになったという現場です。銅板が腐食して、谷先から室内へ雨漏りがありました。太陽光パネルは、右上にちらっと見えるものですね。
これは、太陽光パネルとは何の関係もなく、銅板が腐食して雨漏りしたわけですが、時期的に設置工事直後だった事から、工事の不具合を疑われたわけです。それで、もともと屋根工事店ではないリフォーム屋さんが設置したわけですが、雨漏りを止める技術がなかったのか、あちこち、思いっきりシリコンでコーキングを打ちまくっています。
しかし、雨漏りは止まらなかったんですよね。それで、そのリフォーム屋さんは手をあげちゃって、当店に相談があったというわけです。
銅板の腐食はもっと上の方から進んでいるので、これは取り替えが必要です。それに、水が逃げて行く位置にこんなにコーキングを打ってしまったら、逆に雨漏りの原因になるんですよね。
当店はもちろん、屋根工事店ですので、当店の太陽光発電パネル設置工事の売りは、雨漏りを起こさない施工です。当然と言えば当然ですが(^^;;;
既存住宅への太陽光パネル設置は、まず屋根をしっかりなおす事。それが大切です。
写真の現場はたまたま、パネルの設置位置が谷板取り替え作業が出来る程度の位置でしたからなんとかなりましたが、これがパネルの下だったらと思うと、大変な事ですからね。屋根は、大切ですよ(^^)
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