【カバールーフ工法】京都市北区紫竹にてシングル屋根の葺き増しをしています

昨日から、京都市北区紫竹にて、シングル屋根の葺き増し工事をしています。

現場はちょっと高台にあるので、屋根の上から京都の町がよく見えました。3時を過ぎたあたりから、雷が鳴りだしました。見ると、遠く宇治方面ではかなり激しい雨のようです。雷も光りまくっていました。

すごいことになっているなあと思いつつも、紫竹からは雲が遠ざかって行く方向ですので、そのまま工事を続行しましたが、なんといっても雷は恐いですねえ。

さて、今回葺き増すシングル屋根は、築30年ほどのお宅の庇部分です。大屋根は陶器和瓦(シルバー)、下屋根は瓦棒で、庇だけがシングルで葺いてありました。

劣化した古いシングル屋根1

軒先側は雨も集まりますし風も当たりやすいので、より劣化しやすいのでしょうね。もうはがれて来ています。この破片が玄関先に落ちていて、それを見たお施主さんが、あわてて工務店さんに相談されて、そこから当店に話がまわって来たのですね。

劣化した古いシングル屋根2

築30年くらいとのことですから、30年前のシングルとしては、かなり優秀な方ではないでしょうか。安物のシングルだと、10年で怪しいのもありますからね。

さて、今回はカバールーフ工法です。既存の屋根材をそのままに、その上に新たな屋根材を葺き増す工法です。

まずは軒先の水切板金を新しく足してから、片面粘着層付きのゴム アスルーフィングを貼ります。今回は、田島のタディスセルフを使いました。ゴムアス自体がしっかりしていることと、粘着層ののりがゆっくりくっつくタイプ なので、すぐなら貼り直しができ、非常に使い勝手が良いのです。

片面粘着層付ゴムアス・タディスセルフ

ルーフィングを施工した後は、新たな屋根材を葺いていきます。カバールーフ工法の場合は、どうしても重量が増えますから、屋根材自体が軽い方が有利なんですね。

ということで葺き増しには、ファイバーグラスシングルのオークリッジプロを使用します。今回はエステートグレーという色のものを使いました。もともとのシングルは規則正しい幾何学模様な訳ですが、こちらは模様がランダムになっています。コン ピュータ制御で、一万通りのパターンがあるそうです。また、表面の色合いによって陰影がついており、実際には薄い屋根材なのですが、厚みが感じられるよう に工夫されています。

ファイバーグラスシングル・オークリッジプロ

このように葺き上がりました。このオークリッジプロは、シングルと言ってもなかなか侮れない高耐久性なのですよ。基材の中にあるファイバーグラスの強靭な繊維が、しなやかさはそのままに、耐久性をグンと高めているのです。

さあ今日はこの続きです。庇という場所柄、あまり身動きが取れない場所なので、安全には充分注意しなくては…。

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