大阪ガスサービスショップによる点検商法?の続報

以前書いた、「大阪ガスサービスショップの訪問員がえげつないらしい…」で紹介した記事ですが、続報《続「大阪ガスサービスショップを家に入れてはいけない」〜警察に行ってきました編〜》が出ています。

やはりこの続報では、パイプの外装が切られているようだという話は、触れられていないですね。ただ、電源コードの方は、新たに掲載された写真を見る限り、やはり、人間が工具を用いて行ったように見えます。ただ実物ではなく写真でみただけでは、動物の仕業ではないとは、断言できないですが。

ところで、前回、ガス業界の方の、「ギガジンさん、間違っています!!!」を紹介しましたが、こちらの記事も、今読んでみると、ちょっと不思議だと思うことがあるんですよ。

まず、そんなことをするはずがない理由の中に、そんなことをしたらお客さんがオール電化に逃げてしまうからするはずがない、というのがあります。ということは、逆に昔、電気とガスが平和に住み分けていた時代、つまりオール電化なんて考えられたかった時代には、安心してこういう点検商法ができたということになってしまいます。

であるなら、現在でも営業成績が振るわなくて、なんとかしなくてはならないと思っている営業マンが、昔の手法を会社に隠れて一か八かこっそり行うということは、あり得ないことではないですよね。あるいは、ショップ全体で、黙認されている可能性だってなきにしも、あらずでしょう。

結局、こういうことが起こってくる源は、そのショップの経営思想、経営理念から起こってくるのだと思います。

どこまでもお客さんの幸福を大切にするのか、利益を上げることを第一義とするのか…。

私は、商売である以上、もちろん利益は上げないとならないと思います。利益があるからこそ、お客さんにアフターサービスもできるのであるし、自分も生活できるし、従業員も生活できる。それは間違いないと思います。利益を削ってまでしたら、継続できないので、結局長い目で見た時に誰も幸せになれません。適正な利益を出すことは、良いことだと思います。

だけど、その利益はなんで出すのかと言えば、「利益を出すために利益を出す。」のではなく、「たくさんの人が幸せになるために利益を出す。」と言うことだと思うんですよね。そしてもちろん、たくさんの人の中の最初には、「お客さん」がいるんですよ。

だから、お客さんを泣かして利益を出すようなやり方は、間違っていると思います。それが、当店の経営思想です。

そういう目で見ると、こういうことが行われているとしたら、たとえ営業マン個人が会社に隠れて勝手に行ったとしても、その営業マンをそこへ追いやった会社の経営思想が間違ってると言うことだと思います。

おそらくこの一件に関して言えば、真相は薮の中になりそうな気がします。疑わしきは罰せず、ですから…。だけど、多くの苦情が消費者センター等に寄せられているという現実があるとするなら、実は今問われているのは、この一件の真偽ではなく、大阪ガスの経営姿勢、大阪ガスサービスショッブの経営姿勢だと思います。しかも、それはかなり重いですよ。

第三者の私には、現場をみたわけでもないのでこの一件の真偽については何とも言いがたいですが、今後の展開に注目して行きたいと思います。

それとともに、屋根屋として、「屋根の仕事を通して、みんなの幸せを考える。しあわせになれる屋根造り。」という当店の経営理念を、もういちど心に刻んで日々励みたいなと思いました。

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3 thoughts on “大阪ガスサービスショップによる点検商法?の続報

  1. >まず、そんなことをするはずがない理由の中に、そんなことをしたら
    >お客さんがオール電化に逃げてしまうからするはずがない、というのが
    >あります。ということは、逆に昔、電気とガスが平和に住み分けていた
    >時代、つまりオール電化なんて考えられたかった時代には、
    >安心してこういう点検商法ができたということになってしまいます。
    過去には点検商法があったとお考えになるのは、どういう根拠があるのでしょうか?
    反論した人は<電気とガスが平和に住み分けていた時代、つまりオール電化なんて考えられたかった時代>にガス業界にいたとは書いていませんし、
    年齢も不明です。オール電化のなかったガス業界の事情については何も
    書いていませんよ。
    「火事がある度に「オール電化なら安全安心」だという宣伝文句の下、電化されるお客様は少なくないです。」であって、点検商法がオール電化にする
    動機だとは書いていませんが。
    引用した<そんなことをするはずがない理由の中に>のそんなこととは
    故意に火事を起こすことであって(GIGAZINEの元記事にある
    漏電で火災が起こる可能性)点検商法ではない、ということになります。
    で、貴方の言われる<オール電化のない時代は安心して点検商法が行われ、黙認されてきた>根拠とは反論の文中にはないと思うのですが、どこをどう読んでそういわれたのでしょう?

  2. いつもコメント、ありがとうございます。(^^)

    私は文筆家でもないですし、弁護士でも科学者でも数学者でもないです。もちろんマスコミでもなく、単なる一介の職人です。その私の書いた文章は、論文でも法律の条文でも、研究レポートでもありません。そんなわけで、わかりにくい文章であったり、論理の飛躍があるかもしれません。そんな時はどうぞ遠慮なく、突っ込みコメントをお願いしますね。よろしくお願いします。(^^)

    う〜んと、ですね、
    事件は現場で起こっているんであって、
    パソコンのディスプレイの上で起こっているんではないんですよね。

    言葉の上でどう表現したところで、本当の理由や成り行きは、事件を起こした本人にしかわからないでしょう。つまり、この件については、誰もが推測しか、していないんですよね。GIGAZINEさんも、ガス業界の中の人もね。もちろん、それらのブログを引用して書いているこの文章も、必然的に当然そうなります。

    だけど、大阪ガスサービスショップに関する苦情が、消費者センターに多く寄せられている事実があるなら、そこのところこそ論点にすべきだと思いますよ。

    もしもその苦情が事実に基づくものならば、これはもちろんとんでもないことですし、誤解にもとずく苦情だとしても、そういう誤解が多々生じるというシステム自体に問題があるということですから、当然対策をとるべきでしょう。それを無視しているということなら、企業姿勢が問われますよね。

    それから、私の記事の論拠ですが、記事全体のニュアンスから、現場感覚で書きました。(^^)

    まず、記事全体のニュアンスとして、「そんなことしてなんかあったら、客がオール電化に逃げてしまうから、やるわけないやん」という思いを読み取りました。だとするなら、「抑止力であるオール電化がないとしたら、気軽にできるっちゅーことだって言えるやんか。」と感じたわけですね。つまり、重箱の隅をつついて書いたんではなくて、全体を俯瞰して書きました。

    こんなところですが、いかがでしょうか?

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