2月 06 2009

鬼瓦を間違えた!やっちまったなぁ〜

昨日の記事で、草津市まで瓦一枚の取り替えに行くということを書きましが、この現場は昨年12月から工事して、屋根は年明けに仕上げたわけですが、実は、とんでもない間違いで、間違った鬼瓦を仕入れてしまい、慌てて返品交換したというちょっとした「事件」があったんですよ。[tegaki]やっちまったなぁ〜(°口°;) !![/tegaki]

この現場では、大屋根は現状のままで下屋根まわりで増改築があり、下屋根は一部が新設、一部が葺き替えでした。その際、「鬼瓦は大屋根と同じ型の物で」という指定がありました。大屋根の鬼瓦は、次の写真の物です。

台付き影盛鬼瓦

大きな鬼瓦が後ろから、小さい鬼瓦を抱えているような、二重になったように見えます。これでちゃんとひとつの鬼瓦なんですね。影盛というタイプの鬼瓦です。

それで、新たにこの影盛鬼瓦を注文したわけですが、この注文が大失敗だったんです。

通常、鬼のサイズというのは、鬼を正面に見た左右の中心の高さを言うんですね。産地によって微妙に測り方が違ったりしますが、鬼の裏側で定規を当てて計ります。

で、まあ8寸(24cmくらい)がいいかなと、いつもの感覚で発注したんですねえ。普通の鬼で8寸というと、小さくはないですが、特別大きくもない、ちょっと大きめかなというサイズです。

「8寸の影盛を3つお願いします。」

この注文を聞いた時の、鬼屋さんの感想は、「ほぅ、この人、大きな屋根をやってるんだなあ。8寸の影盛なんか、うちでも滅多に出ないのに。」

そうなんですよ。8寸の影盛って、「けっこう大きい」サイズだったんです。それより大きくなると、受注生産になるとか。

その謎はこうです。

上の写真の通り、影盛は、小さい鬼を縁取りするように二重に見えるんですね。で、通常の鬼は、中央部の高さの全長を測るわけですが、影盛に限っては中にはめ込まれて見える小さい方の鬼のサイズを測るのです。

しかも、台付きといって、鬼の本体を台の上に乗せて設置するタイプなので、台の高さの分、さらに巨大化します。

実は、京都市内で影盛が出る事はあんまりないので、もうかなりずいぶん触ってなくて、すっかりそのことを忘れていたんですねえ。いゃぁ、お恥ずかしい限りです。(^^;;;;

到着した鬼を見て、度肝を抜かれましたよ。だって、現場のお向かいにあるお寺さんの本堂の鬼より大きい!!

その瞬間、「ぐはっ!か、影盛っって、サイズが違ったんだったぁー!!ぐぁー!」

おそるおそる、鬼屋さんに電話してみると、「あぁ、そうだったんですかぁ。うちでも滅多に出ないんでねえ、よっぽど大きな屋根なんだなあと思ってたんですよぉ。…」

でも、心良く、返品交換してくださる事に…。

かくして、年末のとんでもなく忙しい中、三州まで走る事になったのでした。

その旅の様子と完成した棟は、次回の記事でお届けします!!(^^)

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2 comments

  1. いつも、お越しいただきありがとうございます。
    影盛の件、正直私も知りませんでした。入社して、10数年経ちますが、扱ったことないです。有益な情報ありがとうございます!

  2. himomaruさん、コメントありがとうございます。
    こちらこそいろいろ勉強させていただいております。
    ありがとうございます。

    鬼瓦はかなり地域的な特徴がありますからねぇ〜。
    わたしも本当に久しぶりだったのですが、
    でも、草津市のその地区では、まわりの家全部影盛だらけ(^^;;;;

    お向かいのお寺ですら、
    本堂やらはさすがに経ノ巻でしたが、
    庫裏やらは影盛でしたしね〜。

    でも、こんな失敗すると、次から絶対間違えないと思います。
    良い勉強になりました。

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